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言い換え・例文

分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けは?わかりやすく解説!

英語学習で多くの人がつまずきやすい項目の一つに「分詞構文」が挙げられるかもしれません。特に、分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けは、どのように判断すればよいか悩むポイントではないでしょうか。現在分詞と過去分詞の使い分けを、知恵袋などのQ&Aサイトで検索した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。分詞構文は、文を簡潔にし、より洗練された表現を可能にする便利な手法ですが、使い方を誤ると意味が通じにくくなる可能性もあります。この記事では、分詞構文における過去分詞と現在分詞の使い分けについて、基本的な考え方から具体的な例文まで、わかりやすく解説していきます。

・分詞構文の基本的なルールが理解できる

・現在分詞と過去分詞の使い分けの基準が明確になる

・具体的な例文を通して実践的な感覚がつかめる

・分詞構文と他の文法項目(動名詞など)との違いがわかる

分詞構文における過去分詞と現在分詞の使い分けの基本

ここでは分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けに関する基本的な概念について説明していきます。分詞構文を理解するためには、まず「分詞」そのものの役割を把握することが重要です。以下の項目について、順に見ていきましょう。

・分詞構文とは何か?

・現在分詞(ving)の役割

・過去分詞(ved)の役割

・主語との能動・受動の関係

・動作の進行か完了か

・分詞構文の基本的な作り方

分詞構文とは何か?

分詞構文とは、接続詞(when, while, because, althoughなど)と主語を省略し、動詞を分詞(現在分詞または過去分詞)に変えることで、文を簡潔にする手法のことを指す場合が多いです。分詞構文は、主に文語(書き言葉)で使われることが多く、適切に用いることで、文章をより流麗で洗練された印象にする効果が期待できます。例えば、「When she saw the dog, she smiled.」という文は、「Seeing the dog, she smiled.」(その犬を見たとき、彼女は微笑んだ)と言い換えることが可能です。このように、接続詞(When)と主語(she)が省略され、動詞(saw)が現在分詞(seeing)に変わっています。分詞構文は、文の主節(この場合は「she smiled」)に対して、時、理由、条件、譲歩、付帯状況などの意味を付け加える役割を果たします。どの意味になるかは文脈によって判断する必要がありますが、この柔軟性が分詞構文の特徴とも言えるでしょう。ただし、分詞構文を使うには、省略される主語(分詞構文の意味上の主語)と、主節の主語が一致していることが原則となります。もし主語が異なる場合は、「独立分詞構文」という別の形をとる必要がありますが、まずは主語が一致する基本形を理解することが先決かもしれません。このように、分詞構文は二つの文を一つにまとめる便利な方法ですが、その分、現在分詞を使うべきか、過去分詞を使うべきかという、分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けが重要になってきます。この使い分けを誤ると、文全体の意味が変わってしまう可能性もあるため、正確な理解が求められます。

現在分詞(ving)の役割

現在分詞は、動詞の原形に「ing」をつけた形で、「~している」という意味合いを持つことが多いです。分詞構文において現在分詞が使われる場合、その基本的な役割は「能動」の意味を表すことです。つまり、分詞構文の意味上の主語(主節の主語と同じ)が、その動作を「する側」であることを示します。先ほどの例「Seeing the dog, she smiled.」では、「彼女が」犬を「見た(見るという動作をした)」ため、能動の関係が成り立ち、現在分詞「Seeing」が使われています。また、現在分詞は「進行中」の動作を表すこともあります。「Walking along the street, I found a wallet.」(通りを歩いているとき、私は財布を見つけた)のように、主節の動作(財布を見つけた)が起こったときに、分詞構文の動作(歩いている)が進行中であったことを示すことができます。この「能動」と「進行」が、現在分詞を理解する上での二つの大きな柱となると考えられます。分詞構文の現在分詞は、このように主語が自ら行う動作を表現する際に中心的な役割を担います。したがって、分詞構文を作る際には、まず主節の主語と分詞になる動詞との関係が能動であるかどうかを確認することが、使い分けの第一歩となるでしょう。感情を表す動詞(excite, surpriseなど)の場合も、「主語がその感情を『引き起こす』側」であれば現在分詞(exciting, surprising)が使われる点を覚えておくとよいかもしれません。

過去分詞(ved)の役割

一方、過去分詞は、規則動詞の場合は動詞に「ed」をつけた形(不規則動詞の場合は独自の形)をとり、「~される」「~された」という意味合いを持つことが多いです。分詞構文において過去分詞が使われる場合、その基本的な役割は「受動(受け身)」の意味を表すことです。つまり、分詞構文の意味上の主語(主節の主語と同じ)が、その動作を「される側」であることを示します。例えば、「The letter was written in English. It was easy to read.」という二つの文を分詞構文でつなげると、「Written in English, the letter was easy to read.」(英語で書かれていたので、その手紙は読みやすかった)となります。この場合、主節の主語である「the letter(手紙)」は、人間によって「書かれる」対象です。手紙自身が「書く」わけではないため、主語と動詞(write)の関係は受動となります。そのため、過去分詞「Written」が使用されます。また、過去分詞は「完了」の意味合いを持つこともあります。特に、be動詞やhave動詞を伴う分詞構文が省略された形((Having been) written…など)として捉えることも可能です。感情を表す動詞の場合は、「主語がその感情を『感じさせられる』側」であれば過去分詞(excited, surprised)が使われます。「Excited by the news, he jumped for joy.」(その知らせに興奮して、彼は飛び上がって喜んだ)のように用いられます。受動の意味を持つ他動詞だけでなく、一部の自動詞の過去分詞も使われることがありますが(Fallen leavesなど)、分詞構文においては、まずは「受動」の意味を基本として押さえておくのがよいかもしれません。

主語との能動・受動の関係

分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けにおける最も重要な判断基準は、前述の通り、分詞構文の意味上の主語(=主節の主語)と、分詞になる動詞との関係が「能動」であるか「受動」であるか、という点です。この関係性を正確に見極めることが、正しい分詞構文を使うための鍵となります。

能動関係とは、主語がその動作を「する」側である場合を指します。この場合は、現在分詞(ving)を使います。例えば、「Feeling tired, I went to bed early.」(疲れを感じたので、私は早く寝た)。この文では、主語「I(私)」が「疲れを感じる(feel)」という動作を自ら行っています。したがって、能動関係であり、現在分詞「Feeling」が適切です。

一方、受動関係とは、主語がその動作を「される」側である場合を指します。この場合は、過去分詞(ved)を使います。例えば、「Asked a difficult question, the student kept silent.」(難しい質問をされて、その生徒は黙っていた)。この文では、主語「the student(生徒)」が、誰かから「質問をされる(ask)」立場にあります。生徒自身が質問をしているわけではありません。したがって、受動関係であり、過去分詞「Asked」が用いられます。

この使い分けを判断する際には、分詞になる動詞が「自動詞」か「他動詞」かを意識することも助けになるかもしれません。他動詞(目的語を必要とする動詞、例:write, ask, build)の場合は、主語が「~する」のか「~される」のかを判断します。自動詞(目的語を必要としない動詞、例:walk, feel, fall)の場合は、基本的に受動態にならないため、現在分詞が使われることが多いです。(ただし、自動詞の過去分詞が完了の意味で使われる例外、例えば「Fallen leaves」のような形容詞的用法はありますが、分詞構文の主節との関係では、能動=現在分詞が基本と考えられます)。

動作の進行か完了か

主語との能動・受動の関係が使い分けの最大のポイントである一方で、動作の「時制」や「アスペクト(相)」も考慮すべき要素となることがあります。特に、現在分詞は「進行」のニュアンスを、過去分詞は(受動に加えて)「完了」のニュアンスを含む場合があるためです。

現在分詞は、主節の動作と「同時」に進行している動作を表すことが多いです。「Watching TV, my father fell asleep.」(テレビを見ているうちに、父は寝てしまった)。この例では、「テレビを見ている」動作と「寝てしまった」動作が、ある程度の時間、同時に発生している(あるいは、見ていた動作の途中で寝た)ことが示唆されます。「~しながら」と訳される付帯状況の用法は、この同時進行の典型例と言えるでしょう。

一方、過去分詞が受動ではなく「完了」の意味で使われるケースもあります。これは主に自動詞の場合に見られますが、例えば「Fallen leaves covered the ground.」(落ち葉が地面を覆っていた)という文では、「Fallen」は「落ちる動作が完了した」葉、つまり「落ち葉」を意味します。分詞構文でも、主節の動作よりも「前」に完了した動作を示すために、(Having + 過去分詞)という完了形の分詞構文が使われることがあります。「Having finished his homework, he went out to play.」(宿題を終えてから、彼は遊びに出かけた)。この「Having finished」は能動ですが、時制が主節より前であることを明確にしています。

受動の過去分詞構文(例:「Written in English…」)も、見方を変えれば「英語で書かれるという動作が完了した」手紙、と捉えることもでき、完了のニュアンスを含んでいると解釈することも可能でしょう。しかし、使い分けの基本としては、まず「能動か受動か」で判断し、時制を明確にしたい場合に完了形(Having + 過去分詞)や完了受動形(Having been + 過去分詞)を検討するという順序が分かりやすいかもしれません。

分詞構文の基本的な作り方

ここで、分詞構文の基本的な作り方の手順を整理しておくと、理解が深まるかもしれません。分詞構文は、通常、二つの文(接続詞で結ばれた文)を一つにまとめる際に用いられます。

ステップ1は、元の二つの文の「主語が一致しているか」を確認することです。例えば、「Because she felt sick, she left the party early.」の場合、従属節の主語「she」と主節の主語「she」は一致しています。これが分詞構文を作れる基本的な条件です。

ステップ2は、「接続詞を省略する」ことです。この例では「Because」を省略します。(意味を明確にするために接続詞を残す場合もありますが、基本は省略です)。

ステップ3は、「従属節の主語を省略する」ことです。主節の主語と同じ「she」を省略します。

ステップ4は、「従属節の動詞を分詞に変える」ことです。ここが、現在分詞と過去分詞の使い分けのポイントです。動詞「felt」の原形は「feel」です。主語「she」と「feel」の関係は、「彼女が感じる」という能動の関係です。したがって、現在分詞「Feeling」を使います。結果として、「Feeling sick, she left the party early.」という文が完成します。

もし、元の文が受動態であった場合はどうでしょうか。例えば、「Because the room was cleaned by her, it looked beautiful.」という文を考えます。ステップ1:主語(the room)は一致。ステップ2:接続詞(Because)を省略。ステップ3:主語(the room)を省略。ステップ4:動詞は「was cleaned」です。これは受動態です。この場合、be動詞の現在分詞である「Being」を使って「Being cleaned by her, …」とすることもできますが、受動態の分詞構文では「Being」は省略されるのが一般的です。そのため、過去分詞「Cleaned」から文を始めます。「Cleaned by her, the room looked beautiful.」となります。

このように、能動か受動かを見極めて適切な分詞を選ぶプロセスが、分詞構文を正しく作る上で不可欠です。

分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けを例文で学ぶ

ここでは、分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けを、より具体的な例文を通して確認していきます。理論だけでなく、実際の使われ方を見ることで、理解が深まることが期待できます。以下の項目について、順に見ていきましょう。

・現在分詞構文の例文

・分詞構文の過去分詞の例文

・注意すべき分詞構文の過去形

・現在分詞と動名詞の違い

・現在分詞と過去分詞の使い分け問題

・分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けの総まとめ

現在分詞構文の例文

分詞構文の現在分詞は、主語が「~する」という能動的な動作を表す際に用いられます。いくつかのパターンで例文を見てみましょう。

まずは「時」を表す用法です。「When I walked into the room, I saw him.」は「Walking into the room, I saw him.」(部屋に入っていくとき、私は彼を見た)となります。主語「I」が「歩いて入る(walk)」という能動的な動作をしているため、現在分詞が使われます。

次に「理由」を表す用法です。「Because I didn’t know what to say, I remained silent.」は「Not knowing what to say, I remained silent.」(何を言うべきかわからなかったので、私は黙っていた)となります。否定形にする場合は、分詞の直前に「Not」や「Never」を置くのがルールです。「私」が「知らない(know)」という状態・動作の主体であるため、現在分詞が用いられます。

「付帯状況」を表す用法もよく使われます。「He sat on the sofa, and he watched TV.」は「He sat on the sofa, watching TV.」(彼はテレビを見ながら、ソファに座っていた)と表現できます。この場合、カンマの後に分詞構文を置くことで、「~しながら」という同時進行の動作を示します。「彼」がテレビを「見る(watch)」ので能動です。

さらに「結果」を表す用法もあります。「The train left at noon, arriving in Tokyo at 3 p.m.」(電車は正午に出発し、午後3時に東京に到着した)。この場合、カンマの後の「arriving」は、主節の動作(出発した)の結果として生じたことを示します。主語である「The train(電車)」が「到着する(arrive)」ので、能動関係として現在分詞が使われます。

このように、分詞構文の現在分詞は、主節の主語が行うさまざまな能動的動作を、簡潔に描写するのに役立つと言えるでしょう。

分詞構文の過去分詞の例文

分詞構文の過去分詞の例文は、主語が「~される」という受動的な意味合いを持つ場合に中心となります。こちらもいくつかの用法で見ていきましょう。

まず「理由」を表す用法です。「Because he was exhausted from the long trip, he went to bed immediately.」は「Exhausted from the long trip, he went to bed immediately.」(長い旅で疲れ果てていたので、彼はすぐに寝た)となります。主語「he(彼)」が、旅によって「疲れさせられた(exhaust)」という受動的な状態にあるため、過去分詞「Exhausted」が使われます。(be動詞の分詞Beingが省略されていると解釈できます)。

次に「条件」を表す用法です。「If it is seen from a distance, the rock looks like a human face.」は「Seen from a distance, the rock looks like a human face.」(遠くから見られると、その岩は人間の顔のように見える)となります。主語「the rock(岩)」は、人間によって「見られる(see)」対象ですので、受動関係となり、過去分詞「Seen」が用いられます。

「譲歩」を表す用法もあります。「Although she was advised by her doctor, she continued to work hard.」は「Advised by her doctor, she continued to work hard.」(医者に忠告されたけれども、彼女は働き続けた)となります。主語「she(彼女)」が、医者によって「忠告される(advise)」立場にあるため、受動の過去分詞「Advised」が適切です。

「時」を表す用法でも使われます。「When he was left alone, the child began to cry.」は「Left alone, the child began to cry.」(一人にされると、その子供は泣き始めた)となります。主語「the child(子供)」が、誰かによって「残される(leave)」側であるため、過去分詞「Left」が使われます。

このように、分詞構文の過去分詞の例文を検討すると、常に主語と動詞の受動関係が根底にあることが分かるのではないでしょうか。

注意すべき分詞構文の過去形

分詞構文の学習において、「分詞構文の過去形」という表現が使われることがありますが、これは少し注意が必要な概念かもしれません。文法的に厳密に言うと、分詞構文自体に「過去形」という時制があるわけではなく、主節の時制(過去形、現在形など)に従属します。

ただし、分詞構文が示す動作が、主節の動作よりも「前」に起こったことを明確に示したい場合があります。このときに使われるのが「完了分詞構文(Having + 過去分詞)」です。これを指して「分詞構文の過去形」と呼ぶことがあるようです。

例えば、「After he had finished his work, he felt relieved.」という文(彼が仕事を終えたのは、安心した時よりも前)を分詞構文にする場合、単に「Finishing his work, he felt relieved.」とすることも可能です。文脈から時制の前後関係が明らかな場合は、単純な現在分詞構文が使われることも多いためです。しかし、時制の前後関係をはっきりさせるために「Having finished his work, he felt relieved.」(仕事を終えてから、彼は安心した)とすることが推奨される場合があります。

これが受動態の場合は、「Having been + 過去分詞」となります。「After the book had been translated into many languages, it became world-famous.」は「Having been translated into many languages, the book became world-famous.」(多くの言語に翻訳されてから、その本は世界的に有名になった)となります。この場合も、文脈によっては「Being」が省略されて、単に「Translated into many languages, …」とされることもあります。

「過去形」という言葉に惑わされず、「主節より前の時制(大過去)」を表したい場合に完了形(Having…)を使う、というルールを理解しておくのがよいかもしれません。

現在分詞と動名詞の違い

英語学習者が混同しやすい項目として、現在分詞と動名詞の違いが挙げられます。どちらも「動詞 + ing」という同じ形をとるため、見分けがつきにくいと感じる方も多いようです。現在分詞と動名詞の違いを明確に理解することは、分詞構文の使い分けを学ぶ上でも役立つ可能性があります。

決定的な違いは、その「働き(品詞)」にあります。

まず「現在分詞」は、形容詞的な働きを持ちます。「~している」という意味で、名詞を修飾したり(a sleeping baby = 寝ている赤ん坊)、文の補語になったりします(He kept running = 彼は走り続けた)。そして、分詞構文で使われる場合は、副詞的な働き(文全体を修飾)をします。「Walking down the street, …」(通りを歩いているとき、…)。

一方、「動名詞」は、その名の通り「動詞」の性質を持ちながら「名詞」の働きをします。「~すること」と訳されることが多いです。名詞として機能するため、文の主語(Swimming is fun. = 泳ぐことは楽しい)、目的語(I like swimming. = 私は泳ぐことが好きだ)、または前置詞の目的語(Thank you for coming. = 来てくれてありがとう)になることができます。

例えば、「a sleeping bag」という表現を考えてみましょう。「sleeping」が現在分詞なら「寝ているバッグ」となり意味が通りません。この場合は「寝るための(for sleeping)バッグ」という意味であり、「sleeping」は動名詞(用途を表す)と解釈されます。

現在分詞と動名詞の違いを理解することは、分詞構文の理解だけでなく、英語の文構造全体を把握するためにも重要と言えるでしょう。分詞構文で使われる「ing」は、形容詞的・副詞的な働きをしている現在分詞である、と区別することが大切です。

現在分詞と過去分詞の使い分け問題

現在分詞と過去分詞の使い分けを定着させるためには、問題を解いてみることが有効な手段の一つとなり得ます。現在分詞と過去分詞の使い分け問題は、多くの場合、文脈から主語と動詞の関係性(能動か受動か)を判断させる形式をとります。

例えば、以下のような空欄補充問題が考えられます。

「( ) by the noise, the baby started to cry.」 (Use “wake”)

この場合、まず主節の主語を確認します。主語は「the baby(赤ちゃん)」です。次に、分詞になる動詞を確認します。動詞は「wake(起こす)」です。最後に、主語と動詞の関係性を判断します。赤ちゃんはノイズによって「起こされる」側です。したがって、受動関係が成り立ちます。受動を表すのは過去分詞ですので、「Woken」(またはWaked)が入る可能性が高いと考えられます。(Woken by the noise, …)

もう一例見てみましょう。

「( ) the window, he saw a beautiful bird.」 (Use “open”)

ステップ1:主節の主語は「he(彼)」です。ステップ2:動詞は「open(開ける)」です。ステップ3:彼が窓を「開ける」側ですので、能動関係です。能動を表すのは現在分詞ですので、「Opening」が入るのが適切でしょう。(Opening the window, …)

現在分詞と過去分詞の使い分け問題に取り組む際は、このように「主節の主語は何か」「分詞になる動詞は何か」「その関係は能動か受動か」という三つのステップを常に意識することが、正解への近道となるかもしれません。特に、感情を表す動詞(surprise, excite, interestなど)は、「主語が感情を『引き起こす』なら現在分詞、『感じる』なら過去分詞」という判断が必要になるため、注意が求められます。

分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けの総まとめ

今回は分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けについてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・分詞構文は接続詞と主語を省略し動詞を分詞にする構文である

・分詞構文は文を簡潔にし洗練された印象を与える

・分詞構文の意味上の主語は主節の主語と一致が原則である

・現在分詞(ving)は「能動」の意味を基本とする

・現在分詞は「~している」という進行のニュアンスも持つ

・過去分詞(ved)は「受動」の意味を基本とする

・過去分詞は「~された」という完了や受動のニュアンスを持つ

・使い分けの最大の鍵は主語と動詞の能動・受動関係である

・主語が「する」側なら現在分詞を選ぶ

・主語が「される」側なら過去分詞を選ぶ

・分詞構文の否定形は分詞の直前にNotやNeverを置く

・主節より前の時制を表すには完了分詞構文(Having + 過去分詞)を使う

・完了分詞構文の受動態は(Having been + 過去分詞)である

・現在分詞は形容詞的・副詞的な働きを持つ

・動名詞は名詞的な働き(~すること)を持つ

分詞構文の過去分詞と現在分詞の使い分けは、英語の表現力を高める上で非常に重要なステップです。最初は難しく感じるかもしれませんが、能動か受動かという基本原則に立ち返り、多くの例文に触れることで、次第に感覚がつかめてくるはずです。この記事が、あなたの英語学習の一助となれば幸いです。