「すると」の言い換えは?レポートでも使える表現を幅広く調査!
レポートや論文を書いていて、つい「すると」を多用してしまい、文章が幼稚に見えてしまうかもしれない、とふと感じたことはありませんか。するとはとても便利で身近な接続詞ではありますが、口語的な響きが強いため、学術的な文章やビジネスレポートではやや稚拙な印象を与えてしまうことがあります。
幸い、するとには論文・レポート向けに使える豊富な言い換え表現が、実際に本当にたくさん存在しているものです。「その後」「したがって」「その結果」「これにより」など、シーンに応じて選べる接続詞のバリエーションを覚えておくだけで、文章の格が一段とアップします。
本記事では、するとのレポート向け言い換え表現を、時系列・因果関係・並列展開などのカテゴリごとに整理しながら、わかりやすい例文を交えて順番に紹介していきます。論文を書いている学生の方々から、ビジネス文書を作成する社会人の方まで、すぐに役立つ実用的な内容にしっかり仕上げました。
- するとが論文の中で稚拙に見えてしまう理由
- 時間経過を表すフォーマルで上品な言い換え表現
- 因果関係を示す接続詞の豊富なバリエーション
- シーン別の具体的な使い分けと注意点
「すると」の論文・レポート向けフォーマル言い換え
まずは、するとを論文・レポートで使うときの代表的な言い換え表現を見ていきます。同じ意味でも、選ぶ接続詞ひとつによって文章の客観性や論理性は大きく変わってきます。学術的な文章では、特に表現の選び方が評価につながる重要な要素となるので、しっかりと覚えておきたいところです。
このセクションでは、するとの代わりに使える論文・レポート向けの言い換え表現7種と、それぞれのニュアンスの違いを順番に解説していきます。場面に応じて引き出しから取り出せるよう、しっかり覚えておきましょう。それぞれの接続詞が持つ独自の役割をしっかり理解することで、的確で洗練された選択ができるようになります。
するとの代表的な言い換え表現を、用途別に整理した一覧表が以下になります。一目で各接続詞の特徴と使うべき場面が把握できる構成にまとめました。
| 表現 | 用途 | 使いどころ |
|---|---|---|
| その後 | 時間経過 | 事実の連なり |
| 次に | 順序 | 段階の説明 |
| その結果 | 因果 | 原因と結果 |
| したがって | 論理帰結 | 論証の展開 |
| これにより | 因果 | 結論への導き |
| このことから | 推論 | 導出の説明 |
| 続いて | 時間経過 | 動作の連続 |
「その後」で時間的経過を客観的に
もっとも代表的な言い換えが「その後」です。するとが持つ時間的経過というニュアンスを、より客観的に伝えられる便利な表現で、論文やレポートにふさわしい知的な響きを持っています。「実験Aを丁寧に行った。その後、Bという結果が得られた」のように使えば、感情的な響きを排除した客観的な記述に仕上がります。学術論文の世界では、まさに基本中の基本となる接続詞の1つといえます。
その後は事実の連なりを淡々と伝えるのに最適な接続詞です。実験記録や調査報告、業務日誌など、客観性が求められる文書の場面では特に重宝します。シンプルでありながら学術的な響きを持つため、論文初心者にとっても使いやすい万能表現の代表格といえるでしょう。引き出しの一番手前に入れておきたい、便利な接続詞といえます。
「次に」で順序を明確に示す
「次に」は、複数の手順や段階を順序立てて説明するときに重宝する接続詞です。「実験を慎重に開始した。次に、サンプルを測定した。次に、データを記録した」のように、段階的な手順を整然と伝えられます。マニュアルや手順書、実験記録などの場面で頻繁に使われる定番接続詞です。手順の数が多くなっても、順番を明確に示せるという大きな利点があります。
次にを使うことで、文章全体の流れがはっきりと明確になり、読み手も情報を整理しやすくなっていきます。論理的な順序を示す基本接続詞として、ビジネス文書から学術論文まで幅広く活躍する表現です。マニュアル作成の現場では、特に欠かせない言葉といえるでしょう。
論文での接続詞の選び方は、文章の論理性を支える非常に重要な要素です。同じ言葉を連続で使わないよう、複数の言い換えを引き出しにきちんと用意しておくことが大切となります。
「その結果」で因果関係を明示
「その結果」は、原因と結果の関係を明確に示したいときに使える、便利な接続詞です。「データを慎重に分析した。その結果、有意な相関が認められた」のように使えば、するとが持つ曖昧な因果関係を、明確な論理的つながりへとしっかり変換できます。学術論文の結果セクションでは、もっとも頻繁に登場する基本表現の1つです。
論文や研究レポートを書くうえでは、因果関係を明示するということが、何よりも重要となります。その結果という接続詞を使うことで、論証の流れがはっきりと読み手に伝わり、説得力のある文章に仕上がります。学術論文では必須レベルの表現の1つといえる存在です。査読者にも自然と好印象を与えてくれる接続詞といえます。
「したがって」で論理的帰結を示す
「したがって」は、前の内容から導かれる論理的な結論を示すときに使える接続詞です。「サンプル数が十分に確保できている。したがって、統計的にも有意な結論が得られる」のように使うと、論理の流れが一気に明確になり、議論の説得力が一段とぐっと高まっていきます。論証の核心部分をしっかり支える、非常に重要な接続詞の代表格といえます。
したがっては、論文の結論部分や議論の展開でもっとも頻繁に使われる接続詞です。「ゆえに」「それゆえ」といった古風な類似表現もありますが、したがっての方が現代の論文では標準的な選択肢として定着しています。書き手の論理的思考力を示す指標としても、しっかり機能してくれる言葉です。
「これにより」で結論への導き
「これにより」は、前の内容を受けて結論や次の展開を示すときに、自然な形で使える接続詞です。「新しい手法を本格的に導入した。これにより、現場の作業効率が大幅に改善された」のように使えば、原因と結果のつながりを、より自然で明快な形で表現していけます。前後の文章を論理的につなぐ橋渡しの役割をしっかり果たしてくれます。
これによりは、ビジネスレポートや研究報告書で頻繁に使われ、具体的な改善や変化を明確に伝えるのに最適な表現です。論文だけでなく、企画書や提案書の中でも活躍する汎用性の高い接続詞といえます。経営層へのプレゼン資料でも、説得力を高めるのに大いに役立つ便利な言葉です。
「このことから」で推論を明示
「このことから」は、前述の事実から導き出される推論や結論を示すときに使える表現です。「グラフの傾きが急である。このことから、変化率が非常に大きいことが分かる」のように使うと、論理の流れが読み手に明確に伝わります。データ解釈の場面で特に効果を発揮する、知的な響きの接続詞です。
このことからは、推論や考察を述べる場面で重宝する接続詞です。論文の考察セクションや、データ分析レポートにおいて頻繁に登場します。論証の段階を明示する重要な役割を持つため、覚えておくと文章の説得力が格段に上がります。読み手に論理の道筋をしっかりと示せる、非常に便利で重宝する表現の代表格です。
「続いて」で動作の連続を示す
「続いて」は、ある動作の直後に別の動作が起こることを表す、便利な接続詞です。「実験Aをすべて完了した。続いて、実験Bを開始した」のように使えば、動作の連続性をスムーズに伝えられます。プロセスや手順を説明する文章において、活躍する表現の代表格となっています。流れるような自然な文章を書きたいときに重宝します。
続いては、次にとよく似た接続詞ですが、より時間的な近さを強調するニュアンスを持っています。動作の直結性を伝えるのに適した接続詞として、実験記録や業務報告で重宝します。状況に応じて次にと使い分けることで、文章の表現に豊かな幅が生まれます。
シーン別「すると」言い換えの使い分けと注意点
ここからは、するとの言い換えをシーン別にどう使い分けるか、具体的な例文を交えながら順を追って解説していきます。表現を知っているだけでなく、適切な場面で適切に使うということが、文章の論理性とプロフェッショナル度を決める要素となるので注意しましょう。
シーンごとの使い分けを身につけると、文章の質が驚くほど大きく向上していきます。それぞれの場面に合わせた具体的な活用法を、順を追って見ていきましょう。
論文・学術文書での使い方
論文や学術文書では、「その結果」「したがって」「このことから」といった、因果関係や論理的帰結を明確に示す接続詞を使い分けるのが基本となります。「すると」をあまりに多用してしまうと、口語的すぎて学術的な印象が薄れてしまうため、意識的に避けるよう心がけましょう。査読者の目を意識した書き方が、何より大切となります。
論文の様々な各セクション(序論・方法・結果・考察)ごとに使う接続詞のパターンを変えていくと、文章全体に自然な変化と論理性が生まれます。同じ接続詞を連続で使わないよう、3〜4種類を組み合わせて使うのが、理想的な書き方とされています。文章の単調さを意識的に避けることで、読み手の理解度も自然と高まっていきます。長い論文では特に重要な配慮といえるでしょう。
論文の接続詞は、文章のリズムと論理性を同時に支える役割を持っています。執筆時には接続詞の選び方も意識的に行うことで、読み手の理解度が驚くほど大きく変わってきます。
ビジネスレポートでの使い分け
ビジネスレポートや業務報告書では、「その結果」「これにより」「したがって」といった因果関係を示す表現が活躍します。「新しいシステムを導入した。その結果、業務効率が30%向上した」のように、具体的な数字としっかり組み合わせることで説得力が一段と増していきます。報告書全体の質を左右する、非常に重要なテクニックです。
レポートで何より重要なのは、読み手に意思決定を促していく論理的な流れです。するとではなく、その結果やこれによりを使うことで、論証の質感が格段に上がっていき、決裁者にも納得してもらいやすい文書に仕上がります。経営陣への報告では、こうした言葉選びの細やかさが、最終的な評価につながる場面も少なくありません。
実験・調査記録での書き方
実験記録や調査記録では、「その後」「次に」「続いて」といった時系列を示す接続詞が中心となります。「サンプルを丁寧に準備した。次に、試薬を加えた。続いて、温度を測定した」のように、手順を明確に示すのが基本中の基本です。再現性をしっかり担保するためにも、接続詞の選び方は特に重要となってきます。
記録文書では、客観性と再現性が何より重要視されます。曖昧な響きのするとではなく、明確な時系列接続詞をきちんと使うことで、後から読み返しても、誰でも同じ手順を再現できる文書に仕上がります。研究者や技術者にとっては、決して欠かせない基本的な文章作法といえるでしょう。
シーン別言い換え一覧表
これまで紹介した表現を、シーン別に整理した一覧表が以下です。場面に応じた最適な選択の参考にしてください。
| シーン | おすすめ表現 | 避けたい表現 |
|---|---|---|
| 論文・学術文書 | その結果 / したがって | すると / そしたら |
| ビジネスレポート | これにより / その結果 | すると |
| 実験・調査記録 | 次に / 続いて / その後 | すると |
| マニュアル | 次に / 続いて | そうしたら |
| カジュアル文章 | すると / そうしたら | 過度なフォーマル語 |
このように、相手や場面に応じて表現を使い分けることで、文章の論理性と説得力を大きく高められます。文書の種類を意識した接続詞選びを日頃から心がけましょう。読み手の理解度や評価も、こうした細やかな配慮の積み重ねによって大きく変わってきます。
用途別接続詞対応表
するとという接続詞が持つ複数の機能(時間経過・因果・並列)を整理した対応表も覚えておくと、さらに便利です。下表は、伝えたい内容ごとに使うべき接続詞をコンパクトにまとめたものです。
| 伝えたい内容 | 接続詞 | 例文の型 |
|---|---|---|
| 時間的経過 | その後 / 次に / 続いて | Aを行った。その後Bを行った |
| 原因と結果 | その結果 / これにより | Aを実施した。その結果Bが得られた |
| 論理的帰結 | したがって / ゆえに | Aである。したがってBが言える |
| 推論・考察 | このことから | Aが観察された。このことからBと考えられる |
接続詞は文章の骨格を作る非常に重要な要素です。種類を増やすだけでなく、適切な場面で適切な接続詞を選ぶ感覚を日々磨いていくことが大切となります。
「すると」言い換えの意味と使い方のまとめ
ここまで見てきたように、するとにはその後、次に、その結果、したがって、これにより、このことから、続いてといった、論文・レポート向けのフォーマルな言い換え表現が本当に豊富にあります。シーンと用途によって使い分けることで、文章の客観性と論理性を大きく高められる便利な接続詞群です。
特に学術論文やビジネスレポートでは、口語的なするとを避け、用途に応じた接続詞を選んでいきましょう。たった1語の選び方で、文章の格が一段プロフェッショナルに変わってきます。同じ接続詞を連続で使わないよう、複数の選択肢を引き出しの中に持っておくことが、洗練された文章を書くための基本的なコツとなります。執筆全体の質を高めていく基本テクニックです。
言葉の選び方は、書き手の知性と論理性を映し出す鏡となります。「すると」を意識的に言い換えるだけで、明日からのレポートや論文が、一段と読みやすく説得力のあるものに変わっていくはずです。今回紹介した7つの表現の中から、まずは1つだけでも自分の文章に取り入れてみるところから気軽に始めてみてください。
接続詞の選び方は、文章の論理的な構造を支える要となる、非常に重要な要素となります。今回紹介した7つの言い換え表現を場面に応じて適切に使い分けることで、レポートや論文の説得力が、驚くほど大きく向上していきます。学生時代に取り組む卒業論文から、社会人になってから書くビジネスレポート、プロの研究者としての学術論文まで、文章を書く機会は、人生のあらゆる場面で必ず訪れるものです。そんなとき、引き出しに豊富な接続詞のバリエーションを持っているかどうかが、書き手の評価を大きく左右することになります。たった一つの接続詞の選択が、文章全体の質を大きく変えていく——そんな日本語ならではの繊細さを、ぜひ実感してみてください。
するとの言い換えや接続詞について、より詳しくはWeblio類語辞典「すると」とコトバンク「接続詞」、それにgoo辞書「すると」も参考になります。